インファントマッサージのインファント(infant)は英語で乳幼児の意味。
乳幼児向けのマッサージのことを指します。日本では、「赤ちゃんマッサージ」、「ベビーマッサージ」と呼ばれることが多いです。
インファントマッサージは、多くの赤ちゃんマッサージと同じように、赤ちゃんの心と体に働きかけ、多くの効果をもたらすものですが、
その特徴は、お母さん(お父さん)と赤ちゃんの絆作りを一番大切にしているところにあります。
それは、インファントマッサージ協会(IAIM)の使命宣言にもなっています。
【 IAIM MISSION STATEMENT 】 【IAIM使命宣言】 |
インファントマッサージの教室では、
・ 赤ちゃんは「先生」
・ お母さんが「赤ちゃんの専門家」
・ インストラクターは「サポーター」
という基本理念です。
マッサージを始める前に「マッサージをしてもいいですか?」と赤ちゃんに聞き、YESサインが出てから始めます。
それは、赤ちゃんを主体に考え、赤ちゃんの意志を尊重しているからなんですね。
(写真は笑顔のYESサインを出す赤ちゃん!)
アメリカ人の看護師でヨガの先生だった、ヴィマラ・マクルアー氏がインドの孤児院でインドの伝統的な赤ちゃんマッサージに出会いました。
この赤ちゃんマッサージが赤ちゃんを落ち着かせると同時に、愛情を伝える非言語コミュニケーションの役割を果たすものとして、非常に重要であると気づいたヴィマラ氏は、アメリカへ持ち帰り、古代インド式とスウェーデン式、中国のリフレクソロジーとヨガを組み合わせて作ったのが、インファントマッサージです。
現在では、世界40カ国以上に広まっており、医療従事者を中心に、既に世界で約5,000名のインストラクターが活躍中です。
インファントマッサージ協会は、日本のみならず、世界各国に支部を持ち、国際的な組織を確立しています。
インファントマッサージを教えることができる「インストラクター」。
そのインストラクターになる為には、看護師・助産師などの医療従事者および保育士、教師などの国家資格保有者や、国際規格セラピストでないと資格が取得できません。
また、インストラクターを養成することができる「トレーナー」。
そのトレーナーは、世界で約30名。日本人トレーナーは草間裕子氏1名のみです。
それは、「赤ちゃんを主体に考え、赤ちゃんの意志を尊重するマッサージ」という理念をとても大切にし、それを伝える体制が整っている証拠でもあるんです。
何十年か後、赤ちゃんの頃インファントマッサージを受けて育った子どもが、インストラクターとして活躍する。
そんな夢のような話も、夢ではないんですね。
国際インファントマッサージ創設者ヴィマラ・マクルアー氏による著書(英語)とその訳本(日本語/草間裕子訳)が出版されています。 |
赤ちゃんを見つめ、理解しようとする”こころ”と”ふれあい”を大切にしているインファントマッサージを学んでみませんか?